【第4話|審査時間と結果の“本当の関係”】
「早い=落ちる」「遅い=通る」という思い込みを一度リセットしよう
福山・尾道・三原・府中・井原・笠岡エリアで住宅ローンを申し込んだ方からは、 審査のスピードについてさまざまな“思い込み”が聞こえてきます。
- 「即否決だったから、もうどこもムリですよね…」
- 「2週間連絡がないので、きっと前向きに審査してくれているはず」
- 「問い合わせたら印象が悪くなりそうで、何も聞けない」
しかし、審査部の中で何が行われているかを知ると、 “時間の長さだけで結果を読もうとする危うさ”がよく分かります。
今回は、住宅ローン審査の現場でよく見かける 「審査時間にまつわる誤解ベスト5」を挙げながら、 正しい受け止め方を整理していきます。
誤解①:即否決=もうどこにも通らない
1〜2日で否決の連絡が来ると、多くの方が 「自分はもう住宅ローンはムリだ」と感じてしまいます。
ですが、審査部目線で見ると、即否決はあくまで 「その銀行の基準から明確に外れていた」というだけのことです。
- その銀行の最低年収・勤続年数の基準に足りない
- その銀行が特に厳しく見る業種・雇用形態だった
- その銀行では多重債務・おまとめ案件をほぼ扱っていない
つまり、「銀行AではNGでも、銀行Bでは十分検討対象」ということは珍しくありません。 問題なのは、理由を分析せず、闇雲に次の銀行へ同じ条件で出してしまうことです。
即否決になったあとの一手が、その後の1〜2年を左右する
福山住宅ローン審査対策相談室では、否決後の状況を整理し、 「どこが重かったのか」「どのルートならまだ勝負できるか」を一緒に検証します。 感情的に動く前に、一度立ち止まって“原因分析”をしてみませんか。
誤解②:時間がかかる=ほぼ通るから安心していい
第2話・第3話でも触れたように、審査が長引くのは 「ギリギリ案件」や「おまとめ住宅ローン」のように、 検討すべき要素が多い案件であることが多いです。
たしかに、時間をかけているということは、 「検討する価値がある案件」と見られているとも言えます。 しかし同時に、「どちらに転んでもおかしくない」という状態でもあります。
つまり、長くかかっている=通ると決まったわけではないのです。 むしろ、この期間にどう動くかで、可決・否決が分かれるケースも多くあります。
誤解③:問い合わせると印象が悪くなるので、黙って待つしかない
「結果を急かすと心証が悪くなりそうで…」と、 何週間も不安のまま待ち続ける方も少なくありません。
もちろん、毎日のように電話をするのは逆効果ですが、 一定期間経っても何の連絡もない場合、状況確認をすること自体は問題ありません。
むしろ現場では、
- 書類の一部に不備があり、事務処理が止まっている
- 追加資料が必要だが、営業店と審査部の連絡が滞っている
- 混雑期で、単純に処理が後回しになっている
といった“事務的な理由”で遅れているケースも少なくありません。
大事なのは、感情的なクレームではなく、 「状況はいかがでしょうか」「追加でお出しできる資料はありますか」と、 建設的な確認をすることです。
誤解④:否決理由はどうせ教えてもらえないから、聞いてもムダ
たしかに、銀行は「内部の点数」や「細かい基準」までは教えてくれません。 しかしだからと言って、何も情報が得られないわけではありません。
実際の現場では、次のような形でヒントをもらえることがあります。
- 「他社借入が多かった点がネックでした」
- 「勤続年数・雇用形態の部分で慎重になりました」
- 「返済比率が社内基準を少し上回っていました」
こうした情報があれば、 「借入整理をしてから再チャレンジ」なのか、 「勤務実績を積んでから出し直す」のかなど、 次の一手が見えてきます。
何も聞かずに落ち込むだけでは、同じ失敗を別の銀行で繰り返すだけになってしまいます。
誤解⑤:一度否決になった銀行は、一生ムリ
「あの銀行には過去に断られたから、もう二度と出せない」と思い込む方も多いですが、 これは半分正しくて、半分は誤解です。
たしかに、全く同じ条件で短期間に再申込みしても、結果はまず変わりません。 ですが、次のような変化があれば、再チャレンジで可決になった事例もあります。
- 多重債務を整理し、借入件数と残高を大幅に減らした
- 転職直後だったが、3年・5年と勤続年数を積んだ
- 収入が上がり、返済比率が基準以内におさまるようになった
重要なのは、「何を変えれば、その銀行の基準をクリアできるのか」を知ることです。 そのためにも、否決理由のヒントを集め、リベンジの戦略を立てる必要があります。
審査時間に振り回されず、“次にどう動くか”を一緒に決めましょう
早かった・遅かったという事実だけでは、何も改善できません。 大事なのは、「今どんな評価をされているのか」を整理し、 「次の一手をどう打つか」を決めることです。
福山住宅ローン審査対策相談室では、 審査時間や結果に一喜一憂するのではなく、 審査部目線であなたの現状を分析し、現実的な選択肢をお伝えします。
次回予告:審査が早いとき・遅いときに、相談者が取るべき具体的な行動
最終回となる第5話では、ここまでの内容をふまえて、 「審査が早かった場合」「審査が長引いている場合」に、 それぞれどんな行動を取るべきかを具体的に整理します。

