早く動いた人だけが通る
審査は“時間との勝負”になっている現実
シリーズ⑤の最終話では、最も重要でありながら、 多くの方が気づいていない“審査の構造”についてお伝えします。
結論から言うと、住宅ローン──とくにおまとめ住宅ローンは、 早く動いた人だけが通りやすい仕組みになっています。
もちろん、審査の基準は年収・借金額・信用情報・家計の状況など、 多岐にわたります。しかし、 「タイミング」が与える影響は、 あなたが思っている以上に大きいのです。
◆ なぜ“早く動いた人”ほど通りやすいのか?
理由は簡単で、銀行の審査は 「現状」だけでなく “最近の動き”を非常に重視するからです。
時間が経てば経つほど、
- 借金が少しずつ増えてしまう
- クレカの引き落としが遅れがちになる
- 通帳の動きが荒れてしまう
- 生活費が赤字の月が増えてしまう
このように、家計は放っておくと“悪化”していく方向に進みがちです。
つまり、1ヶ月後・3ヶ月後・半年後では、審査が通らない身体になってしまう。
これが「早い人が勝つ」最大の理由です。
◆ 審査が厳しくなる「3つの悪化パターン」
相談室に来る時期が遅くなると、 ほぼ例外なく次の3つの悪化が見られます。
① 借金総額が微増してしまう
家計が苦しくなると、どうしてもカードローンやリボ払いに頼り、 気づかないうちに数万円〜数十万円単位で増えています。
しかし審査部は、 借金の「額」より「増え方」を見ています。
とくに、
- 毎月のように追加借入がある
- 給料日前にATMに行く回数が増えている
② 通帳の“余裕”がどんどんなくなる
最初は月に3万円残っていたのが、 だんだん1万円 → 5,000円 → マイナス、と悪化していきます。
審査部はこれを、 「生活がすでに破綻の入口に入っている」 と判断します。
とくに、
- 毎月の赤字を借金で補っている
- 引き落としがギリギリの残高になっている
③ 生活費の“乱れ”が目に見えて増える
収入より支出が増えていくと、 審査に必要な「安定性」が失われます。
審査部は、 固定費の削減ができているか を必ずチェックします。
家計が整っていない状態で申込むと、 「返済能力に疑問あり」 と判断され、否決の可能性が跳ね上がります。
◆ 「もっと早く来てくれていれば通ったのに」──審査部が口を揃える言葉
福山住宅ローン審査対策相談室で最も多い後悔が、 まさにこのパターンです。
審査部から戻ってくるコメントとして頻繁にあるのが、
「3ヶ月前なら通せた案件でした」
という一言。
たった3ヶ月で、
- 借金の増え方
- 通帳の状態
- 家計の赤字パターン
◆ 逆に「早く相談に来た人」が勝ち取れるメリット
早い段階で相談に来ていただければ、 相談室側でできることが一気に増えます。
- 最適な銀行の選定
- 出す順番の調整
- 通帳改善のアドバイス
- 借入の取捨選択
- 家計の改善ポイントの指導
そして、何より重要なのが 「審査に出せるタイミング」を見極められること。
早く相談に来た方ほど、 可決の可能性が高くなる理由がここにあります。
審査に出す“最適なタイミング”は人によって違います。
自分では「まだ大丈夫」と思っていても、 審査部から見ると“危険な兆候”が出始めていることは本当に多いです。 一度プロがあなたの状況を客観的にチェックするだけで、 将来の結果は大きく変わります。

