【銀行が「絶対に通さない人」とはどんな人か?
厳しくなった今の審査で“アウト判定”になる条件
シリーズ④の最終回では、あえて一番聞きたくないテーマに踏み込みます。 それは、審査部の中で「この条件なら、どうしても通せない」と判断されるパターンです。
もちろん、銀行ごとに基準は違いますし、 人によっては時間をかければ再チャレンジできるケースもあります。 それでも、今の住宅ローン・おまとめ住宅ローンの現場には、 「どれだけがんばっても、今は可決が難しいライン」が存在します。
このラインを知らずに申込みを繰り返してしまうと、 申込みブラック・信用情報の悪化・精神的疲弊の三重苦に陥ります。 だからこそ、一度冷静に「どこが絶対NGのラインなのか」を 審査部目線で確認しておく必要があります。
◆ 銀行が“絶対に”と言うときは「感情」ではなく「ルール」
まず大前提として、銀行が「この方は今回は通せません」と言うとき、 そこに個人的な好き嫌いは一切ありません。
あるのは、
- 金融庁の監督
- 内部規定(融資制度・商品性)
- 過去の焦げ付きデータ
つまり、「通せない人」=「ルール上、どうしても貸してはいけない人」 ということになります。
◆ パターン①:現在進行形で延滞・滞納が続いている人
もっとも分かりやすい「絶対に通らない」パターンがこれです。
- 消費者金融・カードローン・クレカの支払いが遅れている
- 携帯料金や分割払いの延滞が続いている
- 税金・社会保険料の滞納がある
銀行から見ると、 「すでに他の支払いを守れていない人に、新たな長期ローンを出すことはできない」 という極めてシンプルな判断になります。
とくにおまとめ住宅ローンの場合、 「このローンが通れば、他の返済を整理できるのに…」という気持ちはよく分かります。 しかし審査部の立場では、 「まずは延滞を止められるかどうか」が最初の条件になります。
◆ パターン②:年収に対して“カード系借金”が多すぎる人
多重債務のおまとめ審査では、 「年収に対してどれだけカード系の借金があるか」 が非常に重要です。
目安として、 カードローン・キャッシング・リボ払いなどの“フリーの借金”が年収を超えている 場合、ほとんどの銀行はおまとめの土俵に乗せてくれません。
逆に言えば、 マイカーローン・教育ローン・目的別ローン・証書貸付など 用途が明確なローンは、「生活が破綻している借金」とは見なされにくいため、 おまとめ審査の対象外として扱われることも多くあります。
つまり、同じ借金300万円でも、
- フリー系借金300万円 → 審査はかなり厳しい
- フリー系150万円+車150万円 → まだ戦える余地あり
というように、「何に使った借金か」で評価がまったく違うのです。
◆ パターン③:家計が“明らかな赤字”なのに、対策をしていない人
審査部は、返済比率(年収に占める返済額の割合)だけでなく、 通帳・家計表から「毎月の実態」を見ています。
そこで、
- 毎月、生活費をカードや借金で補っている
- 固定費が多すぎて、手元にほとんど残っていない
- 収入が不安定なのに、支出を見直していない
と判断されると、 「このまま住宅ローンを組ませると、さらに状況が悪化する」 と見なされ、融資はほぼ不可能になります。
逆に、同じ赤字家計であっても、
- すでに通信費・保険・サブスクなどの見直しを始めている
- 家計簿をつけ、これからの改善プランを持っている
- おまとめ後の返済計画を具体的に考えている
といった「立て直そうとしている姿勢」があれば、 審査部も慎重ながら前向きに検討してくれることがあります。
◆ パターン④:情報を隠そうとする・ごまかそうとする人
第4話でもお伝えした通り、 審査部が一番嫌うのは「説明できない違和感」です。
- 借金の件数・金額を少なめに書く
- 都合の悪い借入だけ申告しない
- 延滞歴を「覚えていない」と曖昧にする
こうした態度が見えると、 銀行はそれ以上のリスクを取れません。
信用情報や通帳を見れば、事実関係はすべて分かります。 だからこそ、「悪い事実をどう出すか」が勝負であり、 隠した瞬間に“絶対に通さない側”に回されてしまうのです。
◆ 「今は通らない人」でも、“将来通る人”に変わることはできる
ここまで読むと、 「自分はもう無理なのでは…」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、福山住宅ローン審査対策相談室で見てきた実例では、 今お伝えしたような“絶対NGライン”にいた方でも、 2〜3年かけて条件を整え、再チャレンジで可決を勝ち取ったケースがいくつもあります。
ポイントは、
- 延滞を止める・滞納を解消する
- フリー系借金を年収以下まで落とす
- 通帳と家計の“赤字パターン”を改善する
- 正直ベースで事情を整理し、説明できるようにする
つまり、「銀行が絶対通さない人」から外れるラインまで下がることができれば、 まだチャンスは残っているということです。
「今は通らない」か「この条件ならまだ戦える」か、一度プロに判定させてください。
自分で「もう無理だ」と決めつけてしまうのも危険ですが、 逆に「何とかなるだろう」と甘く見て申込みを重ねるのも危険です。 大事なのは、“今どのラインにいるのか”を客観的に知ることです。
福山住宅ローン審査対策相談室では、 あなたの信用情報・通帳・借入状況・家計を総合的に見たうえで、 「今すぐ出すべきか」「整えてから出すべきか」「今回は見送るべきか」 を率直にお伝えします。
◆ シリーズ④のまとめ:落とされ方を知ることが、“通し方”への近道
5話を通じてお伝えしたかったのは、 「審査に落ちるのには、必ず理由とパターンがある」 ということです。
- 第1話:最初の10秒で落ちる人
- 第2話:通帳を開いた瞬間に落ちる人
- 第3話:借金の“増え方”で落ちる人
- 第4話:申込書の“違和感”で落ちる人
- 第5話:銀行が“絶対に通さない人”のライン
自分がどのパターンに当てはまっているのかを知り、 1つずつ改善していくことで、 「落ちる人」から「通る可能性のある人」へと変わることができます。
その道のりは決して楽ではありませんが、 住宅ローンを使って借金を整理し、家族の生活を立て直すためには、 どうしても避けて通れないプロセスです。
1人で悩み続ける前に、 福山住宅ローン審査対策相談室を、 あなたの「審査部との通訳役」として、うまく使っていただければと思います。
「まだ間に合うのか」を、今日いちど確認してみませんか?
相談したからといって、必ず申込みをしないといけないわけではありません。 今のあなたの状況を整理し、これから1〜3年の動き方を決めるだけでも、 将来の結果は大きく変わります。

