【第3話|おまとめ住宅ローン・多重債務案件の審査が長引く本当の理由】
「時間がかかる=前向き」な一面と、その裏側にある厳しいチェック
福山・尾道・三原・府中・井原・笠岡エリアでは、 「多重債務を住宅ローンにまとめたい」という相談が年々増えています。
こうしたおまとめ住宅ローンの審査は、 通常の住宅ローンに比べて、明らかに時間がかかる傾向があります。
相談者の方からは、よくこんな声が聞こえてきます。
- 「他の人は1週間で結果が出ているのに、自分は3週間経っても連絡がない…」
- 「長くかかっているということは、さすがに前向きに見てもらえているんですよね?」
たしかに、時間がかかるということは、 審査部が本気で中身を検討しているという側面もあります。 しかし同時に、通常よりも厳しいチェックが何段階も入っているという現実もあります。
今回は、「おまとめ住宅ローン+多重債務」という難しい案件で、 審査部の中で何が行われているのかを解説します。
おまとめ住宅ローンは、通常より“審査項目が多い”特別な商品
まず前提として、おまとめ住宅ローンは 通常の住宅ローンよりも銀行側のリスクが高い商品です。
- すでに複数の借金を抱えている=過去に家計が苦しかった事実がある
- カードローン・リボ・消費者金融など、高金利の借入が多い
- 返済遅れや延滞の履歴が混ざっていることも少なくない
そのため、審査部は通常の住宅ローンに加えて、 「借金の中身」と「今後の返済計画の実現性」を かなり細かくチェックする必要があります。
これが、審査に時間がかかる一番の理由です。
チェック①:すべての借入内容と“増え方”の確認
おまとめ案件では、まず「現在の借入を一件ずつ確認」する作業が行われます。
- どの金融機関から、いつ、いくら借りたのか
- 現在の残高・金利・返済状況
- この数年で、借金がどう増減してきたのか
個人信用情報だけでは見えない部分については、 申込者が提出した返済予定表・利用明細・契約書のコピーなどと照合します。
特に重視されるのは、 「1〜2年のあいだに新規借入が急に増えていないか」というポイントです。 ここで“直近で借り増しが続いている”と判断されると、 どれだけおまとめをしても、将来の返済継続に不安があると見なされやすくなります。
チェック②:どの借金を“完済・解約”するのかの整合性
おまとめ住宅ローンでは、 「どの借金を、住宅ローンで肩代わりして完済するか」が大きなポイントになります。
審査部は、次のような点を確認します。
- 住宅ローンで完済する借金のリストと金額が、信用情報と一致しているか
- 完済後、カード枠やキャッシング枠をそのまま残さないか(解約するか)
- おまとめ後も残す借入(マイカーや教育ローンなど)の金額は適切か
ここで、「申込書の金額と実際の残高が合っていない」 「完済予定だったはずの借金が残っている」などの矛盾が見つかると、 追加の確認や資料提出が必要になり、さらに時間がのびていきます。
逆に、借金リストがきちんと整理され、完済・解約の方針が明確な案件は、 審査部としても「この人は本気で立て直そうとしている」と評価しやすくなります。
チェック③:おまとめ後の“家計のシミュレーション”
おまとめ住宅ローンの最大の目的は、 「毎月の支払いを減らして、家計を立て直すこと」です。
そのため審査部は、 「おまとめ前」と「おまとめ後」の家計を比較したシミュレーションを行います。
- おまとめ前:家賃+各種ローン返済合計でいくら払っているか
- おまとめ後:住宅ローン1本にした場合、毎月の返済はいくらか
- 固定費(車・保険・通信費・教育費)を含めると、どれくらい余裕が残るか
ここで重要なのは、 「返済額が下がるだけでなく、その状態を維持できるか」という視点です。
例えば、車を数年後に買い替える予定があるのに、 すでに家計がギリギリであれば、 「結局またカードやローンに頼るのでは」と見られます。
そうならないように、今後のライフプランも含めて説明できる案件ほど、 審査部の評価は高くなります。
あなたのおまとめ計画は“審査部が納得できる設計”になっていますか?
なんとなく借金をまとめたい、というレベルでは、 おまとめ住宅ローンの審査はまず通りません。 「どの借金を、いくらで、どう整理するか」まで、 具体的な設計が必要です。
福山住宅ローン審査対策相談室では、 通帳・借入一覧・家計の現状を整理したうえで、 審査部が納得できるおまとめシナリオを一緒に組み立てています。
審査が長引く=“可能性は残っているが、条件次第でNGにもなる”というサイン
おまとめ住宅ローン・多重債務案件で審査が長引くのは、 「前向きに検討してもらえている」という意味もありますが、 同時に、「少しでも条件が悪化すればNGに傾くギリギリの状態」でもあります。
だからこそ、審査中に次のような行動を取るのは絶対に避けるべきです。
- 新たにカードローンやショッピングリボを利用する
- 車のローンなど、大きな借入を増やす
- クレジットや携帯料金の支払いを遅らせてしまう
これらはすべて、審査部から見ると 「今も家計が崩れかけている人」に見えてしまう行動です。
逆に、審査中こそ家計を引き締め、通帳の動きをきれいに保つことで、 同じギリギリ案件でも可決側に寄せることができます。
“時間がかかっている今こそ”専門家のサポートを入れる価値がある
多重債務・おまとめ住宅ローンの審査は、 相談者ご自身だけで戦うにはあまりにも複雑です。 「もう少し様子を見よう」と待っているあいだに状況が悪化し、 本来通せたはずの案件が否決になるケースも見てきました。
もし今、審査が長引いて不安を感じているなら、 一度状況を整理し、審査部の目線で“勝算”を一緒に確認してみませんか。

